2018年10月20日 栃木県
10月4日から一週間、舌の横っちょに放っておくと癌になるというデキモノの切除で入院しました。初めての全身麻酔で気が付いたら終わってました。切除部分が小さかったので驚くほどの回復を見せて、手術から2週間ちょっとで食べ物も普通にとれるようになりました。
久しぶりに長時間集中して読めたのが「安曇野のナチュラリスト 田淵行男」でした。2015年の出版でしたが、読まずにいました。
今年の夏に田淵行男記念館を訪問しましたが、これを読んでおけばよかったとつくずく思いました。記念館にはまた行こうと思います。
さて、今年種苗屋さんから買って鉢植えにしたツメレンゲの花穂がニョキニョキと伸びてきました。
10月10日はこんな程度が、
10月20日にはこんなで、支柱を立てないと折れてしまいそう。
今年は、花が咲くころにクロツバメシジミを撮りに行こうと思います。
ところで、久しぶりに栃木県に行ってきました。シルビアシジミ、ミヤマシジミはたぶんダメだと思うので、ツマグロキチョウのカワラノギクでの吸蜜が撮れればと思いました。気温は低めですが、陽が照れば期待できます。
現地到着10時。チラチラ飛びまわっていたのは、ヤマトシジミでした。
白っぽくなってきました。1頭だけ雌がいました。青雌です。
シルビアシジミも1頭だけ見つけました。かなり疲れた雌。
ミヤマシジミもいましたが、これも擦れた雄。
両種とも今年は終了のようです。
チラチラ飛ぶ小型のシジミはツバメシジミでした。
ツマグロキチョウ発見。気温が低いためか地面に止まっていました。
11時ごろ吸蜜を始めました。セイタカアワダチソウの黄色い花で吸蜜です。
魚露目で。
別のツマグロキチョウにキチョウが絡んできました。
セイタカアワダチソウでは多くのツマグロキチョウの吸蜜が見られました。
さて、目的のカワラノギクとツマグロキチョウが撮れれば今日の目的が達成されます。
しかし、カワラノギクにいたのはモンシロチョウ1頭でした。
ツマグロキチョウはまったくいません。
あきらめて帰ろうととしたとき、足元から飛び立ちました。するとカワラノギクに止まって蜜を吸い始めてくれました。
結局、この1頭のおかげで目的達成でした。本日は2時までに戻らなければいけないので、最後にシルビアシジミの別のポイントを確認して帰ることにしました。
食草ミヤコグサは繁茂していましたが、飛んでいるのは全てヤマトシジミでした。
最後に出てきたのは赤いカエル。
本日期待してませんでしたが、曲がりなりにもシルビア、ミヤマ、ツマグロキチョウの珍蝶トリオに会えました。久しぶりでした。
目的のツマグロキチョウのカワラノギクの吸蜜が撮れて短時間のわりには成果が上がりました。
ツマグロキチョウは雄ばかりで、これから数が増えていきそうです。
2018年9月17日
蝶撮り仲間の埼玉県Uさん、千葉県Wさんと3人で山梨県で珍蝶ヒサマツミドリシジミに会いに行きました。
以前にここを訪問しポイントに詳しいUさんのご案内で、見られれば初見、撮れれば初撮となります。
秋雨前線の様子で予報が安定しませんので、実行するかどうかは前日16日の午後に決めることになってしまいましたが運よく晴れ、絶好の日よりとなりました。
ヒサマツミドリシジミは6月ごろ羽化して夏眠したのちに9月ごろから活動を再開して、栄養を蓄えウラジロガシの越冬芽が適当な大きさになるとその基部に産卵するということです。
この時期は陽の当たる河原の岩とかで吸水したりして栄養を取るとのこと。
そんなところが狙いで、綺麗なAB型の模様の翅表を見せてくれることも期待します。
最初に吸水ポイントに到着したのは10時ちょっと。こんなところに降りてくるのかという場所。
高所から降りてくるのを待ちます。
樹上でチラチラ舞っては、葉に止まったのはウラギンシジミでした。
小さくて分かりにくくてごめんなさい。真ん中辺りで翅を半開きにしています。白っぽいので雌のようです。
結局、ここではヒサマツは降りてきませんでした。
ということで食樹のウラジロガシを巡ることになりました。
食樹ポイントに到着するとスジボソヤマキチョウが通り過ぎて行きました。花が無かったので一直線に通過。
ここのウラジロガシは大きいので上の方だと、見るだけになります。
林道の崖にはツマジロウラジャノメが現れるとのこと。小生は上高地で見ただけで、まだ撮ったことがありません。
しかし、ここでもヒサマツはいませんでした。ウラジロガシの芽を見ても卵もありません。
林道沿いのウラジロガシの中には、卵採取と思われる切られた幹から再生したものがありました。いつのものでしょう、犯罪?
今年は、個体数が非常に少ない?
最後のポイントへ移動。
ここは歩くので、水を忘れずにということです。
クロツバメシジミのいるというツメレンゲのある石垣を過ぎますが、いるのはヤマトシジミばかり。
ウラジロガシを見て歩きます。まずいたのはムラサキシジミでしたが、遠くて撮れませんでした。
切り立った崖の道沿いに小ぶりのウラジロガシの上を飛ぶ蝶を発見。念願のヒサマツミドリシジミのようです。
証拠写真を撮って、いいところに降りてくるのを期待します。
願ったとおりのところに来てくれました。
独特の模様に長い尾、間違いなくヒサマツミドリシジミです。まだ綺麗です。
つぎは同じ個体の反対面です。
こちら側の尾状突起は欠けていました。待たされましたが、本日の目標達成。
結局、現れたのはこの一頭だけですが、念願の初撮りが叶いました。Uさんありがとうございました。
ツメレンゲの石垣脇を行ったり来たりするトンボ。
Wさんが〇〇トンボで、わりと珍しいと言ってましたが、名前を忘れました。
最後に駐車場でWさんが見つけたツマジロウラジャノメです。
これも初撮りになりました。
どうなることかと思いましたが、念願のヒサマツミドリシジミに会え、最後にツマジロウラジャノメも撮れて、大成果のツアーとなりました。Uさん、Wさんありがとうございました。
帰途の高速道路の大渋滞もまったく苦にならず帰れました。
2018年9月9日 茨城県西部埼玉県北部県境 いつもの公園
埼玉県北部の自宅近くにオオモノサシトンボがいるということで、時期的には遅いかな?と思いまたが、場所の確認に行きました。
こんなところにいるのかという小さな池の脇にある掲示板には、8月中旬の観察記録が張ってありました。
トンボの項目のオオモノサシトンボにはチェックマークがありませんでした。
まったくいそうな雰囲気がありませんでしたので、早々に引き上げます。
久しぶりにいつもの公園に行くことにしました。
4月以来の今年2回目の訪問。
最初に出会ったのは、コムラサキ。
公園内の古民家の板壁を舐めてました。
雌かと思ったら、紫色に輝きました。
荻が穂を出して両脇に茂る小道を行くと、アサマイチモンジが地面に止まっていました。
地面を舐めてます。
キタテハがいました。
本日、唯一のキタテハでした。
この時期に訪れるのはあまりありませんでしたが、まだ夏型。最後の夏型?
ツマグロヒョウモンの雄がテリトリー?を張っていました。
何かで飛び立つと、いつもこの場所に戻ってきました。
次は雌。どうも産卵しているようです。
わりと新鮮な雌でした。
本日はタテチョウのオンパレードでした。
シジミチョウはヤマトシジミのみ。気温が高いせいか飛び回るばかり。
ナミアゲハ2頭。キチョウ雄2頭。
台風20号の強風で笹原の小路は笹が倒れ、たいへん歩きにくく、
落ちている銀杏の実を踏まないで歩くのがたいへん。
さて、次はどこへ行きましょう。
2018年8月30日 東信
久しぶりにクジャクチョウとベニヒカゲに会い、曇って風も出て来たので早めに下ってきたら晴れてしまいました。
もっといればよかったと思いましたが、別の場所に移動することにしました。
初めてのクロツバメシジミのポイントに行きました。
こんなところにいるんだというポイント、さっそくチラチラ飛ぶ小さな蝶、クロツバメシジミです。
地面に止まってる個体に、もう1頭が近付きました。
何故か近付く個体にピントが合ってしまいました。
別のペアの交尾シーンに出会いました。
下から近づく個体。
このあと両者舞い上がり、枝先に止まりました。
あっという間に成立でした。
10頭ぐらいでしょうか、盛んに飛び回っていました。
短い時間でしたが、楽しませてくれました。
これにて終了です。
2018年8月30日
秋雨前線が南下したり、北上したりで天気が落ち着きません。
8月中旬の家族旅行でちょっとだけ撮ったミヤマシジミとクロツバメシジミ以来、最後の8月ということで30日に急遽休みを取って、山梨県か長野県か決めかねていましたが、3年ぶりに東信に行きました。
この時期に来たのは2013年以来5年ぶりになってしまいました。
最近キベリタテハ、クジャクチョウが減ったということですが、どうでしょうか。
現地8時到着。さっそく会ったのがミドリヒョウモンの雄。
次がアカタテハ。
山道に入って高原に着く直前の笹原にシジミチョウが飛んでいました。
見失わないように止まるのを待つとゴイシシジミ。
他にもいました。
これも別個体。
前翅が丸みがないので雄のようです。
ちょっとだけ開翅してくれた個体。
若干前翅がよれてますが、この個体は白斑が目立つので雌のようです。
これほどゴイシシジミを多く見たのは初めてです。
高原に出るとウラギンヒョウモンがいました。
バックにマツムシソウ、ワレモコウが見えます。
マツムシソウの吸蜜はよく見ますが、リンドウでの吸蜜は初めて見ました。
このあと石の上に止まりましたが、石を舐めてはいません。
新鮮な個体でした。
クジャクチョウ発見。
後翅が半分以上欠けた個体がマツムシソウでしきりに吸蜜していました。
鳥にかじられた?
こちらは割と新鮮。
2頭で吸蜜。
ベニヒカゲは、雌がいました。
割と新鮮ですが、ちょっとだけ前翅の端がよれてます。
もう1頭マツムシソウで吸蜜。
曇ってきたので、撤収することにしました。11:00
ベニヒカゲは雌が2頭、擦れた雄が数頭だけ。
クジャクチョウはけっこういたかなというところでしたが、キベリタテハは見られませんでした。
まだ時間があるので、クロツバメシジミのいるところに移ることにしました。