2018年8月12日~13日 長野県
毎年家族旅行ということで、ゆったり乗れるレンタカーを借りて小生の運転で出かけています。
今年は、美ヶ原温泉に一泊二日。
この時期に出かけるのは初めてで、道路の渋滞が心配でしたが、行きは全く問題なく到着。
皆さんをホテルに置いて、小生は一人で田淵行男記念館に行きました。
入場料大人300円、観覧者は小生一人。
クモマツマキチョウを撮りに来たときには、寄れるところですが、今回が初めての訪問です。
館内は撮影禁止。一階は壁に山の写真が飾られ、中央にテントが張られ、ガラスの陳列ケースにはカメラ、レンズなどの撮影機材、ピッケル、登山靴、高山蝶などの書籍、あと自作の切り貼りアルバム、のちに書籍になりましたが、思いのほか大きなアルバムだったのには驚きました。
地階には細密画が飾られ、老眼の小生としては虫眼鏡をもってくれば良かったと思いました。
もっと見ていたかったのですが、撤収の時間となりました。
最後に細密画の複製、絵ハガキ、ピンバッチ、Tシャツなどいろいろ買ってしまいました。
翌日13日早朝、朝食の前にクロツバメシジミとミヤマシジミを撮りに出かけました。
クロツバメシジミのホスト、ツメレンゲは花穂を伸ばし始めていました。
土手いちめんに生えていますが、クロツバメが見当たりません。
しばらくウロウロしていると、ミヤマシジミが飛び出して、止まりました。
新鮮な雄。
次に新鮮な雌。
翅表を見たいところでしたが、全く開きませんでした。
さて、もう一つの目的の蝶、クロツバメシジミが撮れれば引き返そうと思いますが、なかなか現れません。
あきらめかけてミヤマシジミを目で追っていると小さめのシジミが飛び出しました。
やっと登場のお目当てのクロツバメシジミ。
長野県では初撮影になりました。
最後に魚露目で別の個体を撮影。
朝日を浴びて、土手の陰に浮かび上がりました。右下には小生の陰。
面白い一枚になりました。
ホテルに戻りましょう。
帰り道、変なカラスがいました。
真ん中のカラス、白い羽が混じってました。
さて、帰りの高速は予想どおり大渋滞、止まりはしませんでしたがノロノロと進み、レンタカー返却時間ギリギリの5分前にたどり着くことができました。
久々のブログアップの8月です。
2018年7月21日~22日 熊本県
今回で連続の3年目、珍蝶ゴイシツバメシジミを見に来ました。
毎回ご同行いただいている熊本県のGさんの運転で熊本県南部へ向かいました。
過去2回は天候に恵まれずポイントは雨。
今年は良い感じでしたが、急に台風10号が発生して影響が危ぶまれます。
とりあえず現地に直行することになりました。
保護会のNさんによると今年は6月27日に3頭一度に撮影することができ、
いつもの状態になったとのことで期待できます。
10時ちょっと過ぎ、ポイントに到着。
昨日から来ている北九州からの方も見たとのことです。
楠の巨木に寄生する食草のシシンランの花が咲いています。
台風の影響だと思います。南東から巻き込まれる雲でときどき小雨が降る中、いつものように現れるのを待ちます。
この3年間でもっとも期待できそうな今回ですが、なかなか現れません。
お昼になったので、近くのお蕎麦屋さんで昼食となりました。
左上から時計回りで、揚げナスの暖かいそば、そば団子、オクラとおかかの乗った冷たいそばにざるそば。
久しぶりにおいしいお蕎麦でした。
ちょっとゆっくりしてしまいました。
現地に戻ると監視員の方がうれしそうな顔をしています。
12時半ごろゴイシツバメシジミが現れて、我々が下にいると思って呼びにきていただいたそうですがおらず。
残念。
ですが、いることが再確認できて期待に胸が膨らみます。
ここでしばらく監視員の方にお話しをしたり、秘密の場所にご案内していただきました。
すると北九州の方が現れ、今日も同じ時間に現れたが見ただけとのことでした。
待ちます。
ときどき陽が差したり、雨が降ったりの繰り返し。
一時半ごろ、シジミが目の前に現れ、右から左に通り過ぎ、一瞬止まるかと思いきや、道を渡り藪に入ってしまいました。
黒っぽいのと白っぽい翅の色がチラチラと見えました。ゴイシツバメシジミだと思います。
結局、これが最後で翌日も雨で3年目も撮れませんでした。
いつものようにオオウラギンヒョウモンのポイントに行くことになりました。
オオウラギンヒョウモンの飛んでいた斜面は、草がきれいに刈られ桜が植えられていました。
春にお花見で人を寄せようという魂胆でしょう。
周辺の草地は残っていますがアザミがほとんど咲いておらず、何も飛んでいません。
やはり今年は発生が早いのか、ということで標高の高い所へ行きますがここでも全くいませんでした。
いたのはギンイチモンジセセリ、草地を歩くと飛び出しました。
とクロシジミのボロ雌。
サンショウにもいました。雌です。
2化目のミヤマチャバネセセリがいました。
ダメ元でちょっと下ったポイントでは、ツマグロキチョウが乱舞していました。
小さいきれいな雄が止まっていたので証拠撮影。
食草のカワラケツメイ?アレチケツメイ?が後ろに見えます。
周辺には食草だらけでした。乱舞するわけです。
ということで今年もお終いです。
今回はゴイシツバメシジミのオブジェをゲットしました。
来年は是非ともホンモノを撮影したいものです。
しかし、オオウラギンヒョウモンの多かった草地が無くなってたのが残念です。
2018年6月30日 栃木県
シルビアシジミの開翅撮影後、場所を移りました。
オオヒカゲの撮影です。
いつもは、奥会津のキマダラルリツバメの前に寄っていました。
例年だと時期的には今頃ですが、今年は発生が早いのでどうでしょうか。
11時ごろ到着。
いつもは雑木林に入れば早速迎えてくれるところですが、まったくいません。
やっと1頭見つけました。
カブトムシ発見。
交尾しているのかと思いきや、かぶさっているだけ。
久しぶりに嗅いだカブトムシの香りでした。
オオヒカゲもいました。
樹液を吸っているときは、近寄らせてくれます。
魚露目で環境もいっしょに。
顕微鏡モードで。
さすがに吸蜜をやめて、上のほうに移動してしまいました。
雑木林を眺めていましたら、
巨大な影が、・・・・・。
いきなり樹液に急降下。
近寄ると夢中で樹液を吸っていました。
そのあと、ボーとして休止状態。
すかさず魚露目で大接近。酔っぱらっているのかな?
顕微鏡モードでも大接近。
翅を開くのを待ちます。
なかなか開きませんでしたが、やっと開いてくれました。
山梨県の大発生はどうなったのでしょうか?
ここでは初めて会いました。
6月30日は長い一日でしたが、いろいろありました。
締め括りは国蝶オオムラサキで一年の半分が終了です。
2018年6月30日 シルビアシジミ
7時を過ぎると盛んに飛び始めました。
雄は雌を探して飛び回っては吸蜜を繰り返します。
石の上で交尾をしようとする雄がいました。
だけど右も雄でした。
7時すぎ、あちらこちらで開翅開始。
角度で色が変わります。
結局曇りで少し明るくなってきたら開翅を始めた、という状況でした。
曇りだったのが微妙な蒼の色加減にちょうどよかったかもしれません。
久しぶりにシルビアの蒼が堪能できました。
さて、帰り際にシルビアシジミの産卵に出会いました。
残念ながら産卵中は撮れませんでした。これは直後です。
近くに幼虫もいました。
本日、朝5時から開翅なしで終わるのか、どうなるのかと思いましたが、雨も降らず風も吹かず、大成功に終わりました。
ここでは小生と同じような時間から草刈りの人がいました。
ミヤコグサを避けて刈ってくれてます。黄色い花を分かっていらっしゃる。根こそぎ除草でなく草丈抑制。
黄色い花は蜜源。
産卵は小さなミヤコグサ。幼虫はその肉厚な新芽を食べています。
石の隙間に生える小さなミヤコグサが発生源だと思います。
まだ10時でしたので、別の場所に移ることにしました。
2018年6月30日 栃木県 シルビアシジミ
昨日、関東地方で梅雨が明けました。
シルビアシジミの草原は暑さと風で普通なら隠れていそうなものですが、
吹き飛ばされないように羽ばたき、盛んに花を巡って蜜を吸っていました。
久しぶりに多くのシルビアシジミに会うことができました。
次回は早朝に訪問することにしました。
是非素晴らしい色合いの翅表を拝みたいものです。
次回は翌日、5時にポイントに到着。
昨日とは打って変わって曇り空。今にも雨が降って来そうな雰囲気です。
普通なら長靴が朝露で濡れるものですがカラカラ。
昨日の熱風が吸い取ってしまったのでしょう。
草原に踏み込んだ途端、足元から飛び立ちました。
見失わないように追うと、草のてっぺんに止まりました。
シルビアシジミです。
わりと新鮮な雄。
シルビアシジミの翅裏の内側の黒点の並びの特徴の上から2個目の黒点が小さすぎます。
また1頭飛び立つと黄色の花に止まりました。
これは新鮮な雄でした。
翅表を見たいですね~。
心配はこの曇り空です。
また、1頭。
続々と飛び立ってはミヤコグサに止まります。
止まったところをマークしていきます。
マークを巡りながら開翅を待ちますが、なかなか開きません。
陽が照ればですが、出そうにありません。
ヒメジオンにも雌っぽい新鮮な個体が止まりました。
何となく開きそうな気配。
ちょっとだけ雌の青が覗きました。
ふと後ろを振り返ると、雄が開翅していました。
びっくりして撮ったピンボケ1枚。
飛んでいってしまいました。
撮った時刻は6時28分08秒。
このあと7時過ぎ、続々と開翅が始まりました。
その2に続きます。